たまに密着リアルドキュメント特命サラリーマン筋太郎 たまに密着リアルドキュメント特命サラリーマン筋太郎

「初めての社内研修」

ひとたび企業に入社したからには、会社のこと、業界のこと、学ばなければならないことは山ほどある。
もちろん、特命社員も例外ではない。
玉袋はエクシング東京本社で研修を受けることに。




まずは講師とマンツーマンでのマナー研修。
名刺交換の作法から、社会人のイロハから教わる玉袋。




名刺を渡されることはあっても、自分の名刺を持ったことすらなかった玉袋にとって、渡し方のマナーやそこに込められた意味を知ることは新鮮な体験だった。
日本独自のビジネスカルチャー、恐るべし。




企業名とともに自身の名が刻まれた名刺を持つことの重大さに、あらためて気持ちが引き締まった玉袋だった。


基本的なビジネスマナーに続いては「業界の歴史=カラオケ」について。



1971年に誕生したカラオケが現在に至るまでにどのような変遷を経てきたのか、みっちりと講習を受けることになった。

知っていたようで知らなかった内容が次々と出てきた。
はじまりは生演奏だったこと。
曲数が少なかったレーザーディスク時代。
カラオケボックスの誕生から大流行。
そして、我がエクシングが開発した通信カラオケの時代へ。
そういや、少し前まで歌本は電話帳のような厚さだったな・・・

スナック通いを続けること数十年。
そのすぐ傍らで、カラオケが劇的に進化していることを思い知る。

空(カラ)のオーケストラだから、カラオケ。


カラオケ史を学び終えると、休む間もなく今度は同僚社員に混じって座学研修をみっちり受けた。


※同じ釜の飯を食う仲間です


テキストに時折メモを取りながら、ひたすらお勉強モードで過ごすこと半日。
日も暮れ、長かった研修もようやく終了―

と思いきや、上司から思わぬ一言が。




現場へ出向いての実地研修が最後に待ち受けていた。
飲食店にアポ無し訪問してカラオケ導入状況を確認する、いわば飛び込み営業である。

若手社員にとってはなかなかハードルの高い任務だが、慣れない座学で息が詰まっていたのか、玉袋はやる気マンマンだった。

「スナックなんて、だいたいアポ無しだし」

ビジネスマンとしては新人だが、スナッカーとしてはプロフェッショナルである。



硬い表情の同僚(フレッシャーズ)に冗談とも本気とも取れないハッパをかけつつ、テンションを上げる玉袋であった。

果たして、初の外回りで成果を上げられるのか・・・

(つづく)