「玉袋筋太郎、特命サラリーマンに任命されました」
2022/10/31
2022年10月。
株式会社エクシングの役員から呼び出しを受けた玉袋筋太郎。
全日本スナック連盟の会長として、JOYSOUNDを展開するエクシングとは懇意にさせてもらっているが、この日はいつもと違う真面目なトーンだったのが気になった。
株式会社エクシングの役員から呼び出しを受けた玉袋筋太郎。
全日本スナック連盟の会長として、JOYSOUNDを展開するエクシングとは懇意にさせてもらっているが、この日はいつもと違う真面目なトーンだったのが気になった。
もしかして、長年築いてきたスナック連盟との友好関係を解消されるのではないか?
そんな不安がよぎりつつ、着慣れぬスーツに身を包んで打ち合わせの場へ。
そんな不安がよぎりつつ、着慣れぬスーツに身を包んで打ち合わせの場へ。
玉袋を待っていたのは、連盟でいつもお世話になっている安井取締役と杉浦営業本部長。
二人がいつになく神妙な面持ちだったので思わずこちらも身構える。
嫌な予感。まさか本当に我がスナック連盟と距離を置きたいと言い出すんじゃ・・・?
しかし、安井取締役から告げられたのは予想外の一言だった。
二人がいつになく神妙な面持ちだったので思わずこちらも身構える。
嫌な予感。まさか本当に我がスナック連盟と距離を置きたいと言い出すんじゃ・・・?
しかし、安井取締役から告げられたのは予想外の一言だった。
「我が社へ入社してほしい」
はい?
思い返せば、宴席では毎回いろんなことを熱く語っていた覚えはある。
「ナイト市場を盛り上げるためだったら何でもしますよ!」
「コロナ禍で苦しい時だからこそ、ガッツリ一緒にやろうよ!」
「なんだったら俺、JOYSOUNDさんの仕事も手伝うし!」
そんな類のことをたしかに口走ったような気もするが・・・
はい?
思い返せば、宴席では毎回いろんなことを熱く語っていた覚えはある。
「ナイト市場を盛り上げるためだったら何でもしますよ!」
「コロナ禍で苦しい時だからこそ、ガッツリ一緒にやろうよ!」
「なんだったら俺、JOYSOUNDさんの仕事も手伝うし!」
そんな類のことをたしかに口走ったような気もするが・・・
まさかの、現実になった瞬間である。
二人の思いはひたすら熱く、正真正銘の本気モードだった。
コロナ禍ですっかり疲弊しているカラオケ業界を、エクシング社を盛り上げてほしい。
そして、一緒にスナックをはじめとする“夜の街”を活気づけ、元気にしたい。
コロナ禍ですっかり疲弊しているカラオケ業界を、エクシング社を盛り上げてほしい。
そして、一緒にスナックをはじめとする“夜の街”を活気づけ、元気にしたい。
ガチだった。目がマジだった・・・
口が裂けてもノーとは言えない雰囲気だった。
もちろん、やりたくないとかじゃない。
はたして自分に会社員が務まるのか?堅気の仕事なんてやったことねえし・・・
戸惑う玉袋をよそに、そこから先はトントン拍子に事が進んでいった。
口が裂けてもノーとは言えない雰囲気だった。
もちろん、やりたくないとかじゃない。
はたして自分に会社員が務まるのか?堅気の仕事なんてやったことねえし・・・
戸惑う玉袋をよそに、そこから先はトントン拍子に事が進んでいった。
任命証がしっかり用意されていて、即席の任命式が行われ、
玉袋専用の名刺、社員証ストラップ、社章バッヂを渡された。
さらには、玉袋専用の「特命サラリーマン」ワッペン!まで。
ここまで用意周到に準備をしていたとは・・・
これはもう後戻りできない。
否、これほどの覚悟を見せられたら、自分も前を向かないわけにはいかない。
特命サラリーマン、やってやろうじゃねえか!
JOYSOUNDの、起爆剤になろうじゃねえか!
夜の街を、とことん盛り上げようじゃねえか!
こうして、玉袋筋太郎は55歳にして人生初のサラリーマンになったのである。
ここまで用意周到に準備をしていたとは・・・
これはもう後戻りできない。
否、これほどの覚悟を見せられたら、自分も前を向かないわけにはいかない。
特命サラリーマン、やってやろうじゃねえか!
JOYSOUNDの、起爆剤になろうじゃねえか!
夜の街を、とことん盛り上げようじゃねえか!
こうして、玉袋筋太郎は55歳にして人生初のサラリーマンになったのである。
(つづく)